2009年12月 8日
歴史の無煙火薬
従来の黒色火薬が着火時に大量の煙を放出する(有煙火薬)ことに対し、発煙防止のために発明された火薬をいう。
ニトログリセリン、ニトロセルロース、ニトログアニジンの3つが基剤となる。ニトロセルロースは古くは脱脂綿などの繊維を濃硝酸と濃硫酸の混酸によりニトロ化することで製造されていた。ニトロセルロースだけを原料に用いたもの、ニトロセルロースとニトログリセリンを用いたもの、3つの物質を用いたものの3種類に大別できる。それぞれ、シングルベース火薬、ダブルベース火薬、トリプルベース火薬と称される。
主に銃器の弾薬の推進剤(薬莢内の火薬)として使われる。
歴史
軍の指揮官は、銃を発射すると出る黒い煙でおおわれた戦場で視界や命令伝達に関する問題について、ナポレオン戦争以来不満を持っていた
ニトロセルロースが1846年にクリスチアン・シェーンバインによって発明されたが、問題が多くすぐには実用化されなかった。更にジェイムズ・デュワーとフレデリック・エイベルによって改良され、1891年にコルダイト が開発され、軍に採用されるに至った。綿火薬は黒色火薬より強力であるものの不安定だったため、当時は無煙火薬を好まない軍人も多かった。
1884年に、ポールビエーユは、B火薬と呼ばれる無色火薬を発明した。これはエーテルとアルコールを混ぜ合わせられるゼラチン化された綿火薬から作られていた。ローラーに通して薄いシート状に形成し、破片状に切断して使用する。安定性が高く、湿気にも強い近代的なライフル銃の火薬として広く使われるようになった。 フランス軍はB火薬のために専用の弾薬とルベルM1886ライフルという銃を開発した。
1887年にイギリスでアルフレッド・ノーベルは、バリスタイトと呼ばれている無煙火薬を開発した。 しかし、これはコルダイトとそっくりであっため、特許侵害について長い法廷闘争が起こった。
1890年に米国で無煙火薬の特許がハドソン・マクシムによって取得された。
2007年になるとヘキサニトロヘキサアザイソウルチタンベースの無煙火薬が登場した。 これは同じ体積で従来のニトロセルロースベースの物よりも30%近くも威力が高く、発砲煙や閃光も小さく大幅に性能が向上している。 これにより従来よりも薬莢部分の小さい弾薬が開発されている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
無煙火薬は主に銃器の弾薬の推進剤として利用されるようです。
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